GAE/j (Google App Engine for Java) を活用するための Eclipse 環境の整備

無料ホームページスペースとしてのGAE


当ブログのサンプルプログラムは FC2 のホームページスペースに置いてるのですが、(少しですが)広告が入ったりCGIなどが使えなかったりします。
で、公開してる jQuery プラグイン のドキュメントやサンプルの置き場所として、どこかいいホームページスペース無いかなと 無料サイト集Kooss などで探してる内に、ふと「GAE でもいいのでは?」などと思い試してみることにしました。
GAE と言えば Web アプリ置き場ですが、別に静的コンテンツをメインに置いちゃいけないというルールもないだろうということで、こちらを参考に試しました。


ほんとに手軽ですね。

障ってる内に欲がでてきて、Slim3 とかテンプレートエンジン系のフレームワークとかのせれないかなとか思いいろいろ試したところ何とか動かすことができたので、手順をまとめてみました。

Eclipseとか素人ですので間違った事を書いてるかもしれませんので参考程度にご覧ください

開発環境の構成

プラグインフレームワークは以下のような構成にしました。

Eclipseプラグイン
Subversive プラグイン
Slim3 , Mayaa のソース取得に必要
SAStruts プラグイン
Slim3 用にあれば便利?
Matatabi プラグイン
Mayaa 用のプラグイン
Aptana プラグイン
html / JS / CSS エディタが便利(自分の好み)
Google Plugin for Eclipse
GAEへのデプロイに使用

Javaフレームワーク
Slim3
SAStruts の GAE 版
Mayaa
Seasar プロダクトのテンプレートエンジンフレームワーク
JDK
JDK 1.6
Silm3に必要

開発環境の構築

Eclipse3.4 (Ganymede) のインストールと日本語化

記事の手順だと最新版(現時点では 3.5)のダウンロードページへとぶので、3.4 は、Eclipse Ganymede Sr2 Packages - Eclipse より Eclipse Classic 3.4.2 をダウンロードするようにする。
3.4.2 用の日本語化言語パックは以下よりダウンロード。

Subversive プラグイン


Slim3 や GAE 向けのMayaaのソースを取得(リポジトリからチェックアウト)するのに必要。
「ヘルプ」→「ソフトウェア更新」→「使用可能なソフトウェア」→「サイトの追加」で、プラグインの更新サイトを登録。





必ず上記の順で行う必要がある。

プロキシの関係でうまくいかない場合

会社などから使用する場合はプロキシの設定等をしないと「ソフトウェア更新」でエラーになる場合がある。

  • IE の「ツール」→「インターネットオプション」→「接続」→「LANの設定」
  • プロキシサーバを使用する設定になっていたら「アドレス」と「ポート」をメモ
  • 「自動構成スクリプトを使用する」になっていたら「アドレス」のURLをブラウザでのぞけば「アドレス」と「ポート」が分かるかも知れない(が、ちゃんとネットワーク管理者に聞いたほうがいい)


Eclipse に戻り以下を行う。

  • 「ウィンドウ」→「設定」→「一般」→「ネットワーク接続」
  • 「手動プロキシー構成」をチェックし、IEで調べた「アドレス」と「ポート」を入力
  • SSLでこのプロキシサーバーを使用」をチェック


SAStruts プラグイン


Slim3 で役立つ(かもしれない)のでインストール
「ヘルプ」→「ソフトウェア更新」→「使用可能なソフトウェア」→「サイトの追加」で、プラグインの更新サイトを登録。

Matatabi プラグイン

SAStruts プラグイン同様に http://eclipse.seasar.org/updates/3.3/ より取得する。但し一つ古いバージョンの 1.2.6 を選択しないと正しく動作しないので注意が必要。


Aptana プラグイン


HTML / JS / CSS の編集が非常に楽なのでインストール。
同様の手順で「http://update.aptana.com/update/studio/3.4」よりインストール

Google Plugin for Eclipse


同様の手順で、「http://dl.google.com/eclipse/plugin/3.4」よりインストール。 詳細は以下参照。

Slim3 のソースの取得とデプロイ

Slim3 のソースの取得


リポジトリからSubversiveを使ってソースを取得する。

  • 「ウィンドウ」→「ビューの表示」→「その他」→「SVN」→「SVNリポジトリ



  • SVNリポジトリの表示エリアが画面下に表示されるのでそこにマウスを合わせ右クリック
  • 「New」→「Repository Location」→「General」タブ
  • 「URL:」に「http://slim3.googlecode.com/svn」と入力
  • SVNリポジトリの表示エリアにフォルダツリーが表示されるので、「trunk→slim3-blank」で右クリックし、「チェックアウト」を選択するとパッケージエクスプローラーにソースが取得される。



プロキシの関係でうまくいかない場合

プロキシが使われてる環境でエラーになる場合は以下のようにする

  • 「New」→「Repository Location」→「General」タブ
  • 「URL:」に「https://slim3.googlecode.com/svn/」と入力
  • 「Authentication」フィールドの「User:」にGoogleのアカウント名、「Password:」にGoogle Codeのパスワードを入力。
  • Google CodeのパスワードはGoogleにログイン状態でブラウザから http://code.google.com/hosting/settings にアクセスすることで確認可。

Slim3 のデプロイと実行


JDK1.6 が必要なのでこちらより「JDK 6 Update 14」をインストール。


JDKJRE をインストールした場合 Eclipse デフォルト が JRE になるので JDK に設定し直す。(GAEへのデプロイで失敗する。JDK だけインストールすれば良かった?)

  • 「ウィンドウ」→「設定」→「Java」→「インストール済みのJRE
  • 「追加」→「標準VM」→「ディレクトリ」でJDKをインストールしたフォルダを選択
  • 親ウィンドウに戻りJDKチェックボックスをオン
  • パッケージエクスプローラーでプロジェクト(slim3-blank)を右クリック→「プロパティ」
  • Javaのビルドパス」→「ライブラリ」タブ→「JREシステム・ライブラリー[JavaSE-1.6]」を選択
  • 「編集」をクリック→「ワークスペースのデフォルトJRE」を選択


下記記事の手順に従いローカル環境で実行確認 + GAEにデプロイ。


ブラウザより「http://アプリケーション名.appspot.com/」アクセスするとSlim3のサンプルアプリが実行される。

Mayaa のソースの取得とデプロイ

Mayaa のソースの取得


以下リポジトリより Slim3 と同様の手順で取得。

Mayaa のデプロイと実行


パッケージエクスプローラーより Mayaa のツリーを見ると×マークが付いてるのでこれを消す。(下記の手順だと警告マークが表示されるので多分正しくない方法なのかもしれないが、とりあえずデプロイはできるようになる。)

  • パッケージエクスプローラーでプロジェクト(mayaa...)を右クリック→「プロパティ」
  • Javaのビルドパス」→「プロジェクト」タブ→「mayaa(欠落)」を選択し「除去」


後は Slim3 と同様の手順でデプロイと実行が可能。